最近、同じ相談が続いています。
ツールは入れた。
助成金も使った。
それでも半年後には元に戻っている。
原因はツールの選定ミスではありません。
私がいくつかの会社で見てきた限り、定着しないときは、だいたい同じ3つが起きています。
1 旗振り役が、現場を抱えたまま任されている
社内でいちばん詳しい人に任せる。
これは自然な判断です。
ただ、その人はたいてい現場でも一番頼られています。
改善は「現場が落ち着いてから」になり、
現場は永久に落ち着きません。
本人のやる気の問題ではなく、
時間の置き場が決まっていないだけです。
2 経営者が、到達点を言っていない
「先のことは分からない」
正直な言葉だと思います。
実際、分かりません。
ただ、これで止まると、進言する側は何を目指すか決められなくなります。
方向性が出ないまま提案を続けるのは、
想像以上に気力を削ります。
3 覚えた人の頭の中にしか残っていない
使える人が一人いる状態は、
進んでいるように見えます。
でも、その人が辞めたら導入前に戻ります。
これは、導入していないのとほぼ同じです。
この3つは、どれも「やる気が足りない」話ではありません。
決めていないことがあるだけです。
そして決めるのは、現場ではなく経営者の側です。
この連載では、この3つをそれぞれ分けて書いていきます。
次回は、旗振り役に現場を持たせたままにすると何が起きるか、という話です。
自社の状況を一度整理してみたい、という方は「仕事の棚卸し60分」からどうぞ。
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